首里城正殿平成22年度(消失前)漆喰塗りの様子

屋根瓦葺(琉球瓦葺)

高温多湿で降水量の多い
沖縄の気候に適合した屋根瓦葺

琉球瓦葺技術保存会

令和6年認定

琉球瓦葺は本瓦葺に類する屋根瓦葺ですが、琉球文化圏に伝わる独自の瓦葺技術です。雌瓦(平瓦)、雄瓦(丸瓦)、髭瓦(軒平滴水瓦)、花瓦(軒丸瓦)の四種類のみで葺き上げ、基本的にはその他の役瓦を用いません。また、目地や棟を漆喰で塗り固め、谷を平瓦二列丸瓦一 列で葺き、棟際に通気口(イーチミー)を設けるなどの特徴的な葺き方は、高温多湿で降水量が多く、台風が頻繁に来襲する沖縄の気候に適合しています。瓦を葺く職人をヤーフチャー、漆喰塗りが専門の職人をムチジェークと呼び、かつては分業もみられましたが、現在は両方を兼ねる職人が多くいます。

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漆喰塗り替えの様子、首里城正殿 平成22年度(焼失前)
首里城美福門で野地竹編みと瓦葺
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琉球瓦葺の様子(重文:津嘉山酒造所)
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