主催:文化庁
/共催:福井県教育委員会、全国文化財保存技術連合会
/後援:NHK福井放送局
交通アクセス
選定保存技術について
国では、「文化財の保存技術」のうち、保存の措置を講ずる必要があるものを「選定保存技術」として選定し、その技術の保持者や保存団体を認定して、技の保存・伝承を図っています。
選定保存技術保存団体マークのご案内
1 〜40 |
会場番号 |
【ユネスコ無形文化遺産 伝統建築工匠の技】 |
実演の内容 |
|
※写真は過年度の様子です。
本年度と内容は異なります。
選定保存技術保存団体リスト
1
国宝や重要文化財建造物の保存修理には、専門的な知識と経験を持つ技術者による設計監理により行われている
(公財)文化財建造物保存技術協会
設計
展示風景
2
千数百年以上昔から連綿と受け継がれ、日本の気候風土と融合、調和して発達を遂げてきた伝統的木造建築の木工技術
(一社)日本伝統建築技術保存会
3
寺院や社殿などの歴史的建造物に施されている漆塗や彩色、金具などの装飾を、伝統技法により鮮やかに蘇らせる
(一社)社寺建造物美術保存技術協会
外部彩色施工の様子(重文清水寺三重塔)
展示風景
4
檜の皮を竹釘で打ちとめ葺き重ねる檜皮葺など、古来より連綿と受け継がれてきた我が国固有の屋根工法
(公社)全国社寺等屋根工事
技術保存会
「伝統的な檜皮葺き技術」
予約がなくても体験できます
「檜皮葺体験」
5
茅(ススキ、ヨシなど)を育む茅場は生物多様性の宝庫でもあり、毎年刈り取り、野焼きによって維持されている。茅葺きは、気候風土や生業に応じて、地域的に多様な形に発達してきた。茅を刈り取り、屋根を葺き、古茅を大地に施す。その循環の営みを未来に繋げる
(一社)日本茅葺き文化協会
6
世界遺産に登録されている日光二社一寺において、彩色や漆塗のさまざまな技術を駆使し、美しく荘厳な建物を維持し続ける
(公財)日光社寺文化財保存会
建造物彩色:「彫刻の彩色」
建造物漆塗:「彫刻金箔押し」
7
伝統的な建築物に多く使われる本瓦葺は、優美な屋根の曲線や軒の反りと風雨への対策を兼ね備える高度な技術
(一社)日本伝統瓦技術保存会
「鬼瓦等役物瓦作成」
8
琉球瓦葺は雌瓦(平瓦)、雄瓦(丸瓦)、髭瓦(軒平滴水瓦)、花瓦(軒丸瓦)の四種類のみで葺き上げ、目地や棟を漆喰で塗り固め、棟際に通気口(イーチミー)を設けるなど、高温多湿で降水量が多い琉球文化圏に伝わる独自の瓦葺技術
琉球瓦葺技術保存会
準備中
9
茶室の古式京壁、城郭の漆喰壁など、美しさと強靭さを持つ壁には、材料の吟味、調合方法、平滑に見せる仕上げなど、熟練の技術が必要
(一社)全国文化財壁技術保存会
「竹小舞掻き」
展示風景
10
伝統的な木造建造物に使用されている様々な形式の建具を修理又は新調するためには、繊細な木組みの技術が必要
(一財)全国伝統建具技術保存会
「文化財建具の修復」
展示風景
11
文化財建造物に使用されている装飾的な紋縁などのさまざまな様式の畳を継承するため、紋合わせなど特殊な技術の継承が必要
(一社)文化財畳技術保存会
「御茵(おしとね)の製作」
展示風景
12
絵画や書跡などを修理する技術。装潢の技術により、紙や絹など弱い材料でできている文化財が今も姿を残す。※装潢修理技術は、伝統建築以外にも絵画などの美術工芸品の修理にも用いられています。
(一社)国宝修理装潢師連盟
「古文書の補修」
13
紙、木工、金工、染織、漆工など装潢修理を支える伝統技術の共通の諸問題の解決に、分野を超えて取り組む
(一社)伝統技術伝承者協会
14
木造の仏像などの文化財を修理する技術で、部材のゆるみや虫蝕部の補修、彩色・漆箔の剥落止めなどを行う
(公財)美術院
展示風景
15
江戸時代に発達した木版の技術が浮世絵を生み、ヨーロッパを夢中にさせた。江戸時代と同じ図柄を同じ方法で復刻する。
浮世絵木版画彫摺技術保存協会
「浮世絵木版画技術 彫り、摺り」
16
多様な技術で構成される山・鉾・屋台などの製作や修理の技術。日本の伝統ある多様な技術の粋が集められている
祭屋台等製作修理技術者会
「祭の刺繍」
17
石、水、植物が美しく配されている庭園には様々な技術が受け継がれている。伝統的日本庭園を未来に残すための技術
文化財庭園保存技術者協議会
18
城郭などに用いられる石垣を修復するための石材加工の技法や石を積む・組む技術の継承
文化財石垣保存技術協議会
矢による石割り
展示風景
19
書画などの美術品は、金襴や緞子といった織物を用いて掛け軸や巻物に仕立てられる。装潢修理に欠かせない織物の技術を守り伝える
(一社)文化財修理表装裂継承協会
20
筬は機で織物を織る時に大切な用具で、柔軟性のある竹筬は手作りの繊維素材や手織りの重要な用具
日本竹筬技術保存研究会
「竹材から筬羽へ―竹筬の材料となる竹の加工」
21
箔打紙に金を挟んで極めて薄く打ち延ばした縁付金箔は、漆器の装飾や建造物の保存修理に使われる
金沢金箔伝統技術保存会
「金箔うつし」
22
日本刀製作や製鉄で必要な松炭・雑炭、漆器や金工で必要な研磨炭など、様々な工芸用木炭を製造する技術
(同)伝統工芸木炭生産技術保存会
24
文化財には日本で生産された漆が多く用いられているため、漆の木を植え、育て、塗料になるよう樹液を精製する技術が必要。本協会は漆樹の植栽林を設け、漆栽培や精製技術の研修を行っている ※日本産漆生産・精製は、現在、有形文化財の修理にも用いられています
日本文化財漆協会
展示風景
25
「漆掻き」とは漆の木の幹に一文字に傷をつけ、傷を癒そうと木が出す樹液(生漆)をヘラで掻きとって採取する技術。本会は漆採取技術の保存・振興を目的として漆掻き技術等の研修を行っている ※日本産漆生産・精製は、現在、有形文化財の修理にも用いられています
日本うるし搔き技術保存会
「漆掻き」
展示風景
26
日本各地では、その土地のウルシに対応した漆の生産技術が育まれている。様々な事業を、地域に密着した取組として行っている。丹波漆は西日本においてウルシの植栽及び漆掻き技術の伝承・普及啓発に至る ※日本産漆生産・精製は、現在、有形文化財の修理にも用いられています。
特定非営利活動法人 丹波漆
「丹波の漆掻き
ー瀬しめ掻き実演ー」
準備中
27
古くから沖縄で栽培され、伝統的な染織品に使用される琉球藍の葉を発酵させ、石灰を加えて撹拌し泥藍を作る技術
琉球藍製造技術保存会
琉球藍
展示風景
28
徳島の藍師が伝統を守りながら大切につくり続ける天然の染料「すくも」。藍色の美しい風合いを届け続ける
阿波藍製造技術保存会
「阿波藍の品質鑑定法『手板法』の実演」
展示風景
29
紅花(餅)や紫根は伝統的な工芸品の染織に欠かせない染料。ベニ花や日本ムラサキなどの植物を栽培・加工して染料を作る
(一財)日本民族工芸技術保存協会
展示風景
30
伝統的な手漉き和紙を作るための精密で強靱な用具を製作する技術が、日本の手漉和紙を支える
全国手漉和紙用具製作技術保存会
「紙漉き用具漉き簀づくり」
31
からむしはイラクサ科の多年草で、福島県昭和村は上布用の高品質な苧麻の栽培技術を江戸時代から伝承
昭和村からむし生産技術保存協会
32
苧麻の表皮から繊維を取り、細く裂き、撚り績み、撚り掛け、かし掛けの5つの工程で、宮古上布等の手績みの糸を製作
宮古苧麻績み保存会
「苧麻糸に撚りをかける実演」
33
歌舞伎の数多ある演目に登場する役の衣裳は、色や柄など様々。それらを仕立て、着付け、修理し、歌舞伎の舞台を支える
歌舞伎衣裳製作修理技術保存会
「歌舞伎衣裳製作」
展示風景
34
背景を描いた書割や、岩や樹木を描いて切りだす張り物など、歌舞伎の舞台を飾る舞台装置を製作する技術
歌舞伎大道具(背景画)製作
技術保存会
「桜の背景画を描く」
展示風景
35
舞台で使用する家具類、登場人物が身に着ける持ち物、更には駕籠などの乗り物など、歌舞伎に不可欠な小道具を製作する技術
歌舞伎小道具製作技術保存会
展示風景
36
組踊は、唱え(せりふ)、音楽、舞踊(所作)で構成される沖縄独自の歌舞劇。約三百年の歴史がある組踊の上演に欠かせない道具や衣裳を製作修理する技術
組踊道具・衣裳製作修理技術保存会
「琉縫い実演」
展示風景
37
三味線や箏、琵琶、胡弓などの弦楽器の絃に使われる原糸(繭から繰った糸)を製造する技術
木之本町邦楽器原糸製造保存会
「繭から糸を紡ぐ糸取り」
38
伝統楽器である「箏」と、「三味線」の棹・胴を製作する技術。適切な材を見極め、その特性や実演家の希望に応じて加工する
邦楽器製作技術保存会
「三味線棹 上仕込み・棹磨き・修理」
展示風景
39
三味線の棹と胴を組合せ(仕込み)、胴に革を張り、細部に加工を施して完成させる技術。演奏のしやすさや、音の響きを左右する重要なわざ
三味線製作修理技術保存会
「三味線皮張り」
40
能楽の魅力のひとつである豪華な能装束は様々な染織技術を駆使して作られてきた。良質な能装束の製作技術の保存・伝承に努めていく
能装束製作技術保存会
能装束の摺箔©️田村民子
織
※今回は、都合により出展いたしません。
会場内では主催者による写真および動画の撮影を行っております。 撮影した写真・動画は、記録のほかに、来年以降の「日本の技フェア」の広報媒体・印刷物・ホームページや、文化庁管轄の他の広報媒体・印刷物・ホームページ、文部科学省および文化庁の動画サイト(Youtube)などにも掲載させていただく場合がありますので、ご了承ください。
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